CEOあいさつ

DICOM（ダイコム）というのは聴き慣れない言葉だと思いますが、もう20年以上歴史のある医療画像における世界標準規格です。

現在は世界中ほぼ全ての医療画像機器がこの規格で記録・通信をしており、どの機器でも互いに読み込むことが可能です。人間ドックや診療でレントゲンやCTなどの医療画像を撮影したことのある方は、必ず自分の画像データファイルがどこかにDICOMファイルとして保存されています。

一部の人は、人間ドックなどでCD-Rのディスクを渡されたことがあるかもしれません。まさしくこの中にDICOMファイルが存在しています。

医療画像データは、病院より、お医者さんより、誰よりも自分自身に取って価値のあるものです。自分のために、今後生きている限り価値のあるものなのです。例えば病院では5年ほどでデータは消去されます。大災害で流されてしまえばなくなってしまいます。でも、自分で保存しておけば、その心配もなくなるのです。 ただ、残念なことに、ほとんどの人はDICOMファイルを見たり管理するソフト・ハードを持っていないので、今までこのデータを活用することができませんでした。

しかし、今、多くの人が、性能・容量的にDICOMデータを十分扱うことのできるハードをその手の中に持っています。スマホやタブレットです。

性能だけではありません。どこにでも簡単に持っていけます。表示画面はどんなPC・テレビよりも高画質・高精細です。指紋・顔認証などによりセキュリティは極めて厳重です。バックアップ機能も非常に便利で高い信頼性があります。なによりとても使い易く、文字通りパーソナルです。これほど素晴らしい条件を兼ね備えた医療画像デバイスは過去どこにも存在したことはありません。

ここに足りないのはただ一つ、良いソフトウエア、アプリです。当社は、そのようなアプリを必要とする全ての人に使ってもらえるようにすることを目標として設立しました。

いよいよ正式にアプリとして公開できる段階まで来ましたが、まだまだ第一歩です。今後ユーザーの方々のご意見・ご協力で末長く成長させていけることを願っております。
どうか、よろしくお願い申し上げます。

経歴

• 1966 長野県須坂市生まれ
• 1985 長野県立須坂高等学校を卒業。東京大学理科１類入学。
• 1986 （株）ウェザーニューズの前身であるオーシャンルーツに学生アルバイトとして勤務開始。ウェザーニューズの設立に伴い同社に移籍。
• 1987 東京大学工学部進学。
• 1989 同大工学系研究科（大学院）情報工学専攻進学。喜連川優助教授（当時。現国立情報学研究所所長）の研究室に所属。
• 1991 情報工学修士号取得。
• 1991 ウェザーニューズの石橋社長からの依頼で世界で初の「当日3DCG天気予報システム」を主導して開発。テレビ朝日に採用され、「久米宏のニュースステーション」で毎日レギュラー放送される。社内最重要案件の成功に大きな貢献をする。
• 1992 ウェザーニューズのフルタイム正社員となる。
• 1995アメリカの先端医療画像システムベンチャー「TeraRecon」の創業準備メンバーとしてスカウトされ、ウェザーニューズを辞職して渡米。同社創業を果たす。TeraReconは現在アメリカの独立系医療画像３Dワークステーションベンダーとしてトップシェアとなっている。
• 1998 帰国して日本市場向けの３Dワークステーション専業会社「ザイオソフト」を、ウェザーニューズ時代の同僚1名と共に自己資金のみで起業。その後、創業社長として同社を売り上げ22億円・日本でトップシェアの会社にまで育てる。
• 2006 アメリカへの事業展開に伴い、再びアメリカ・シリコンバレーに家族で移住。米国法人を開設し50人以上の開発拠点を構築。
• 2011 アメリカの医療業界の有名実業家・大資本家である Patrick Soon-Shiongにザイオソフトを売却。その資金を投じ、スマホ時代の到来を見越して pita4 mobile, LLCを創立。モバイル端末による画像処理技術の開発を少数精鋭のチームで開始する。
• 2014 世界で初めてモバイルPCで動く本格的な医療画像技術の開発に成功。
• 2019 同技術を採用した医療機器である「Atrena」が薬事認証を取得。アミン（株）により販売が開始される。
• 2020 iOSで動く、本格的な医療画像技術の開発に成功。
• 2020 同技術を搭載したiOSアプリ「MedalVision」を一般公開。
• ・経営のかたわら、現在も自ら毎日プログラミングをするエンジニアでもある。
• ・取得特許多数。日米で100件以上。
• ・LinkedInのプロフィールはこちら